目次
神経魔術師バナー
飾り線

2話 自称、ヤブ(6/6)


<翌日:クルムラド道中 平原街道沿い>

魔術師

で…

魔術師

なんでお前が居るんだ??

ヤブ

旅は道連れって言うじゃないっすか~

ヤブ

それに俺は か弱い後衛なんで、
できれば単独行動は避けたいんすよ。

その点 おたく等なら、昨日の戦いぶりを見てれば安心っすから!

ミオラ

…!!
はい! 力を頼られる事は戦士冥利に尽きます。
何が来ようと、全力で蹴散らしてみせますよ!

ヤブ

ミオラちゃん頼りになる~

魔術師

(そのミオラを罠にハメてたくせに太ぇヤツだな…。)

ヤブ

ところで、二人はなんでクルムラドに?

魔術師

お前よくしゃべるな

ヤブ

いや折角同行してて無言の方がおかしくないっすか?

ミオラ

あっ、えっと、

魔術師さんは「ソロ専門」って言ってたので、 普段はあまり会話は なさらないんじゃないかと!

ヤブ

あっ、そういう…

魔術師

ほっとけ!
つーか質問する前に、まずは聞く側が情報出すもんじゃねーのか

ヤブ

魔術師さん…、俺に興味持ってくれるんすね。

魔術師

(うぜぇなコイツ…)

ヤブ

俺は薬草採集依頼の帰りっすよ。
ヒーラーって定期的に治療師ギルドで点数稼がないと、資格が切れて人気落ちちゃうんすよねー。
いくらヒーラーが需要高いって言っても、優良パーティーに入っておかないと労働環境悪くなるんで。

ミオラ

へぇ…。冒険者にも、そういう立ち回りがあるんですね。

ヤブ

そうっすよ~。
クルムラドは良くも悪くも混沌としてる街なんで、どこのご飯が美味いだとか、どこの宿の雰囲気が良いだとか… その辺知ってると知らないとじゃ、天地の差があるってわけっすね。

ミオラ

なるほど…!

ヤブ

なんで、俺と組んどけばいい冒険者デビューができるんで…。
俺とかどうっすかミオラちゃん

魔術師

あんま鵜呑みにすんなよ。
その「情報持ってる人気職のヒーラー」さんが、こうして一人でふらふらしてるワケなんだからな。

ヤブ

いやー、魔術師さんは手厳しいなー。

ミオラ

…たしかに手強そうですね、クルムラドの冒険者さんたち…。